サーボモータでネジ形状のコアを回し、ネジ山のアンダーカットを処理するタイプの金型を射出成形しました。
今回は協力先にて450t成形機を用いての成形です。
よくお問い合わせいただくこととして、「サーボモータを採用することで、金型費用と金型重量/サイズがどうしても大きくなってしまうが、そこまでして回転コアにするメリットはあるの?」という質問がありますが、当社としましては量産フェーズで回収できるケースが多いため、ぜひともおすすめしたいと考えております。
無理抜き(ネジ形状やアンダーカットを持つ製品を、回転させずに直線的な突き出し力で離型する方法)で考えられる成形不良としては、
・突出し時のネジ山の潰れや白化
・ネジ山の高さ制限(山を低く/角を丸めて“抜けるネジ”に寄せる)
・機能形状(タンパーエビデンスなど)の局所変形→機能不良
・取り数が大きくなったり、金型材質が硬めになるほど成形条件の窓が狭くなる(結果として不良率が上がる)
などが挙げられます。コアを直接回転させネジ山のアンダーカットを切ることで、当然潰れや白化は起きにくくなりますし、ネジ山の設計自由度も戻すことができます。今回は回しっぱなしのサーボモータでしたが、回転角度は制御することも可能なので、タンパーエビデンスやチャイルドロックなどの機構の嚙み合い精度をより安定させることができます。
当社はネジ形状の高精度金型の製作に端を発する、成形加工メーカーです。ネジ形状の安定した量産成形でお悩みの場合、ぜひ当社にご協力させいただければと思います。