T0(ティーゼロ)とは、金型を起工してから初めて樹脂を流し込み、成形性や金型機構の動作、外観品質などを総合的に確認する初回試作工程指します。
金型製作においては、このT0が設計意図どおりに機能しているかを判断する重要な節目となります。
今回は、化粧品容器用金型のT0を実施しました。
本金型は内側スライド機構を採用しており、さらに製品外観部には鏡面仕上げを要求される仕様であったため、成形時のキズや擦れ、離型性などに細心の注意が必要な構造でした。
そのため、設計段階ではスライド動作や形状の検討を重ね、金型仕上げにおいても鏡面品質を維持するための加工・調整に工夫を凝らしてきました。
初めて樹脂が流れるT0は、設計者・仕上げ担当ともに緊張感を持って臨む工程となります。
結果として、成形性は良好で、スライド機構の動作や外観面についても大きな問題は確認されませんでした。
今後はお客様と協議しながら、バリの発生状況や寸法精度を確認し、必要に応じて微調整を行い、量産に向けた完成度を高めていく予定です。